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投稿日:2026.09.15

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当て紙の用途、アイロンや御朱印帳での使い方まで解説

当て紙(あてがみ)とは、対象物を傷や汚れから守るために、間に挟んだり上下に添えたりして使う紙のことです。印刷業界では紙束や冊子をたばねる際にボール紙などの厚紙を上下に当てる資材を指し、そのほか御朱印帳の色移り防止紙や、アイロン作業時に挟む紙なども当て紙と呼ばれます。

日常生活ではあまり馴染みのない言葉ですが、紙や印刷に関わる仕事では頻繁に使われる用語です。

この記事では、当て紙の意味と役割に加え、関連用語との違い、紙業界以外での使われ方までまとめて解説します。

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当て紙とは?印刷業界での基本の意味

印刷業界をはじめとする紙の業界では、「当て紙」は紙束や冊子をまとめて結束する際に、上下に当てる紙を指します。

当て紙を使うことで、商品を汚れや擦れから守れるほか、結束紐の食い込みによる傷やへこみも防げます。

 

当て紙に使われる紙の種類

当て紙は、薄い紙では強度が不足するため、ボール紙などの厚紙が使われるのが一般的です。厚手でありながらローコストで調達しやすい点が、資材として選ばれる理由です。

場合によっては、ベニヤ板や薄いプラスチック板が使われることもあり、これらは「当て板」と呼ばれます。

ただし印刷業界では、材質を問わず「当て紙」という言葉を使うことも多くあります。長年の業務のなかで定着した、一種の業界用語といえるでしょう。

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当て紙と間紙、合紙、損紙との違い

当て紙には、似た意味や関連する用語がいくつかあります。混同しやすい部分ですので、違いを整理しておきましょう。

 

用語 読み方 意味・役割
当て紙 あてがみ
紙束や冊子の上下に当て、結束時の傷や汚れを防ぐ紙
間紙 あいし、あいがみ
印刷物の間に挟み、裏移りや擦れを防ぐ紙
合紙 あいし 間紙と同じ意味、使われ方
合紙 ごうし 紙同士を貼り合わせて強度を高める加工方法
損紙 そんし 製造工程で発生する、商品として使えない紙

 

間紙

「間紙(あいし、あいがみ)」は、印刷物の間に挟んでインキの裏移りを防いだり、擦れによる損傷を防止したりする紙です。

挟む位置は異なりますが、「メインとなる製品を守る」という点で当て紙と共通した役割を持っています。

 

合紙

紙業界では「合紙」という言葉も使われます。

「あいし」と読む場合は、間紙と同じ役割を持つ紙を指します。紙の間に挟んで、印刷物を裏移りや傷から守ります。

注意したいのが、同じ字でも「ごうし」と読むパターンがあることです。
この場合は、紙同士を貼り合わせて強度を高める加工方法を指します。主に「高級紙+ボール紙」といった組み合わせで、高級感のある厚紙を手軽に作成する手段として用いられます。

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損紙

当て紙や間紙には、「損紙(そんし)」が使われることが多くあります。

損紙とは、製造工程で発生する商品として使えない紙のことです。
彩度や明度の調整、加工工程における綴じ位置の調整、インキ切れなどの印刷エラーによって、損紙は必ず発生します。この損紙を当て紙や間紙として有効利用するわけです。

なお、損紙のうち印刷済みのものを「黒損」、印刷されていないものを「白損」と呼びます。当て紙や間紙として使う場合は、インキの写りを防ぐために白損を使うのが一般的です。

 

紙業界以外での当て紙の使われ方

当て紙という言葉は、紙業界以外でも使われます。業界や使用シーンによって意味合いが少しずつ異なる点が特徴です。

 

通販の梱包(紙製品)

通販で購入した紙製品の梱包を解くと、上下に商品より少し大きな厚紙が入っていた、という経験はないでしょうか。

これがまさに「当て紙」です。発送過程における傷や擦れの防止を目的として使用されており、ボール紙などの厚紙が用いられます。

 

通販の梱包(カード、ブロマイド)

写真やブロマイド、トレーディングカードを発送する際には、折れ防止のためにボール紙などの厚紙を添えることがマナーとして定着しています。

こうした紙も当て紙と呼ばれますが、同様の場面では「台紙」「カード台紙」と呼ばれるケースも多く見られます。

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御朱印帳

御朱印帳には、墨や朱印の色移りを防ぐための薄い紙が挟んであります。

こうした紙は「はさみ紙」と呼ぶのが一般的ですが、「当て紙」と呼ばれることもあります。御朱印帳は蛇腹状に折りたたむ構造のため、乾ききっていない墨が向かい合うページに移らないよう、間に紙を挟んでおくわけです。

御朱印帳の当て紙、はさみ紙にはお寺や神社のいわれ、風景画などが印刷されていることもあるため、コレクションとして保管する方も多いようです。

 

アイロンビーズ

紙以外の用途で当て紙が使われる代表例が、アイロンビーズです。

アイロンビーズとは、円柱状のプラスチック製ビーズを専用プレートに並べて絵柄を作り、アイロンの熱で溶かして接着、固定する工作玩具です。

そのままアイロンを当てるとビーズがアイロンにくっついてしまうため、間にパラフィン紙やクッキングシート、専用のアイロンペーパーなど、熱に強い紙を挟みます。この紙を当て紙と呼びます。

 

刺繍、接着芯のアイロン

手芸の分野でも、アイロン作業時に当て紙、当て布が使われます。

刺繍を施した生地にアイロンをかける場合、直接アイロンを当てると糸が潰れて風合いが損なわれてしまいます。そのため、刺繍面を下にしてタオルなどの上に置き、裏面から当て布越しにアイロンをかけるのが基本です。

似た用途として、接着芯の貼り付けがあります。接着芯とは、裏面に熱で溶ける糊や樹脂が配された加工布のことで、ゼッケンやワッペンが代表例です。

この場合は、アイロンと接着芯の間に紙ではなく布を挟みます。
布を挟んで接着芯と接着対象の布との温度勾配を小さくしないと、後々はがれやすくなってしまうため、このひと手間が重要になります。

 

まとめ

当て紙とは、紙束や冊子などを結束する際に上下に当て、商品を傷や汚れ、結束紐の食い込みから守るための紙です。ボール紙などの厚紙が使われることが多く、「当て板」と呼ばれることもあります。

  • 間紙・合紙:印刷物の間に挟み、裏移りや傷を防ぐ紙
  • 損紙:工程で発生する規格外の紙。当て紙として再利用される
  • 御朱印帳:墨や朱印の色移りを防ぐ紙(はさみ紙)
  • アイロンビーズ・接着芯:熱から対象物を守るために挟む紙・布

用途によって呼び方や役割は少しずつ異なりますが、いずれも「何かを守るために間に挟む」という点で共通しています。

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