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投稿日:2024.06.01

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食品パッケージに使う包装紙の種類や包材の特徴と印刷の注意点

世界的な「脱プラ」の流れをうけて、さまざまな製品がプラスチックからエコな素材へと置き換わりつつあります。

中でも、特に大きな影響を受けているのが食品容器やパッケージといった分野です。
ファーストフード店やカフェで、紙製のストローやトレーが使われているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

業務ペーパーでも紙の食品に対応できる紙についてご質問をよくいただきます。
そこで今回は、需要が高まりつつある食品用の包装紙、包材について特徴や、食品対応紙に切り替えるメリットなどをお伝えします。

プラスチックから紙容器への切り替えを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

食品用の包装紙 商品一覧|業務ペーパー

晒クラフト 商品一覧|業務ペーパー

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「食品対応紙」とは?

食材を包むことを目的に作られた紙、食品の包材として利用可能な紙全般を「食品対応紙」と呼びます。

食品対応紙にはほかにも「食材紙」「食品紙」など、さまざまな名前で呼ばれます。

食品のパッケージの場合、食品に直接触れる「一次容器」、食品に直接触れない「二次容器」、外箱等の「三次容器」に分類されます。
食品対応紙は一次容器としての使用に耐えうる紙のことを指します。

【脱プラスチック】代替品の紙で作る包装材、梱包材、緩衝材、容器の具体例

食品パッケージに使う包装紙の種類

食品に直接触れる一次容器「食品対応紙」と一口に言っても、その種類はさまざまです。

ハンバーガーの包装紙やピザの箱、紙コップなど、さまざまな種類の紙が、食品の包材として使われているのを見かけると思います。
最近では、フードデリバリーサービスやテイクアウトが普及し、個性豊かな紙パッケージで提供するお店も増えてきました。

こういった包装紙は、用途に沿って次のような特徴を備えたものが使われます。

 

耐水性、耐油性

一般的な紙は水分、油分を吸収しやすいため、食品を包むと中身がこぼれたり、手がベトベトになったり、パッケージにシミができたり衛生面はもとより、快適な食事体験を損ねることになり、商品価値を著しく落としてしまいます。

そこで、表面にフィルムを貼ったり、コーティングを施して耐水性、耐油性を高めた食品対応紙が使われます。

主な用途に揚げ物の包み紙や洋菓子のケース、牛乳パックなどが挙げられるでしょう。

 

吸水性、吸油性

吸水性、吸油性を高めた食品対応紙もあります。

紙を構成する繊維の密度を少なくして、隙間を広くすることで水分、油分を吸い取りやすくします。

こうすることによって、普通の紙では吸収しきれないほどの水分、油分を含んだ天ぷら、唐揚げなどの敷き紙や台紙といった用途にも耐えうる紙素材になります。

 

耐熱性

調理過程で使用する紙、電子レンジでの調理を前提とした食品を梱包する紙には「耐熱紙」と呼ばれる紙が使われます。

表面にグラスファイバー加工などコーティングを施すことで、高温にさらされても燃えたり劣化しない熱に強い紙となります。

身近な例では、蒸しパンや肉まんの台紙が挙げられるでしょう。

また、食品の包材とは少し異なる用途ですが、キッチンペーパーの素材にも耐熱性のある食品対応紙が用いられています。

 

食品包材に「食品対応紙」を利用する3つのメリット

プラ容器に比べて割高になることも多い食品対応紙ですが、メリットも大きいため、多くの企業や店舗でパッケージ、包材の紙化が進みつつあります。

特に次に挙げる3点は、食品対応紙の持つ大きな魅力と言えるでしょう。

 

ブランドイメージの向上

SDGsをはじめとする環境保全への取り組みを自社の社会貢献活動の1つとして訴求することで、ブランドイメージを高めることができます。

大手飲食店やメーカーを中心に紙パッケージへの切り替えが推進されていますが、こういった試みに積極的に参画することで顧客からの信頼獲得、認知度の向上、ブランドイメージの確立など、さまざまな効果が期待できます。

 

ナチュラルなコンセプトを表現できる

紙が持つナチュラルなイメージや質感が自社の扱う食品、サービスのコンセプトやテーマと結びつけば、紙の包装紙やパッケージは販促ツールとしての効果も期待できます。

例えば、オーガニック系のレストランやカフェでは木材の風合いやアースカラーが印象的なクラフトベースの食品対応紙が使われているのをよく見かけます。

エコロジーなデザインは若い世代にも人気が高く、大型チェーンに限らず小規模、個人経営の飲食店でも紙製の容器を採用するケースが増えています。

 

高いコストパフォーマンス

紙ならではの強みとして、何と言っても「印刷費が安い」ということが挙げられます。

プラスチックに比べて印刷が容易なことに加え、小ロットから対応できる印刷会社も多いため、パッケージや包材にかけるコストを抑えることができるのです。

食品や店舗のロゴやイラスト、メッセージをデザインしたオリジナルパッケージを紙の包材を使って作ることは、先述したナチュラルなコンセプトの表現、ブランドイメージの向上を、高いコストパフォーマンスで実現できる施策の1つです。

 

食品包材、包装紙には「印刷できない場所」がある

食品のパッケージを紙化するにあたっては「食品が直接触れる面には印刷ができない」という点に注意する必要があります。

印刷に使うインキを食品に触れさせることは食品衛生法で禁じられているのです。

接触面に印刷したい場合は、包材、包装紙の上からラミネート加工等を施すことによって印刷面が食品に触れないようにしなくてはなりません。

ただし、ラミネート加工に使うPETフィルムなどの合成樹脂も食品衛生法により使用できる種類が制限されているため、その点にも注意しなければなりません。

 

まとめ

食品パッケージといえばプラスチック製品の独擅場の感が強くありましたが、昨今では環境に配慮したな素材として紙の包材、包装紙が注目されています。

最近では、油分の多いポテトチップスや汁気の強いもの、生鮮食品といった紙包装の難易度が高い食品のパッケージも紙に切り替える試みも一部企業で行われています。

トレンドとなりつつある包装を通じた環境保全活動への参画は、これからの食品業界、飲食業界を生き残る上でも有効な戦略といえるのではないでしょうか。

 

業務ペーパーでは、食品対応紙として利用可能なパールカード、晒クラフト、純白ロールなどといった商品を多数取り扱っております。

食品用の包装紙 商品一覧|業務ペーパー

晒クラフト 商品一覧|業務ペーパー

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また、パッケージへの印刷、パッケージ加工のご依頼も小ロットから承っております。

WEBサイトにない紙でご用意できるケースもございますので、食品の包装紙や包材についてお悩みやご質問などがございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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