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投稿日:2025.09.01

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複写紙とは?カーボン紙との違い、プリンター印刷や使い方、捨て方を解説

上の紙に書いた文字が下の紙に写る複写紙。
伝票や契約書、行政関連の書類で使ったことのある方は多いのではないでしょうか。

この記事では複写紙について文字が写る仕組み、印刷方法や捨て方、リサイクルの有無など使い方のポイントをご紹介します。

感圧紙(複写紙)の商品一覧|業務ペーパー

複写紙とは?

複写紙

複写紙とは、筆圧に反応して書いた内容が下に写る紙、転写される特殊な紙全般を指します。

一般的に、青いインクで複写されますが、黒や赤のインクで複写されるものもあります。

取り扱っているお店やメーカーによっては「感圧紙」「ノーカーボン紙」といった名前も使われています。感圧紙とノーカーボン紙は同じ意味です。

複写紙にはカーボン紙とノーカーボン紙(感圧紙)があり、現在主流の複写紙であるノーカーボン紙(感圧紙)が複写紙として扱われていることが多いです。

感圧紙とは?複写の仕組みや使い方、価格

複写紙は3種類の紙で1セット

複写紙は「上用紙」「中用紙」「下用紙」の3層から成ります。それぞれ、A紙、B紙、C紙と呼ばれることもあります。

上用紙は一番上の紙、下用紙は一番下の紙を指し、間に挟まる紙は何枚あっても中用紙として扱います。
3層の紙はセット売り、バラ売りどちらもありますが、書類によって中用紙の枚数が変わる複写紙は、バラ売りでの販売が一般的です。

感圧紙(複写紙)の商品一覧|業務ペーパー

 

複写紙の歴史

複写紙は、もとからこのような様式だったわけではありません。今日のような形になるまで、複写紙はさまざまな変遷を経てきました。

 

カーボン紙

複写用の紙としてもともとメジャーだったのは「カーボン紙」です。

筆記する紙と複写したい紙の間に挟んで使う複写紙として、1806年にイギリスでカーボン紙が発明されました。

カーボン紙にはインク(墨、顔料、ワックスなどを混ぜ合わせたもの)が塗布してあり、筆圧で書いた内容がそのまま下の紙に写る仕組みになっています。

シンプルながら、コピー機がない時代にはとても便利で重宝されたカーボン紙ですが、書いている途中でズレやすかったり、インクが手について汚れやすく不便な面もありました。

 

裏カーボン紙

その後、紙の裏面に直接インクを塗布したカーボン紙が使われることになります。

こういった紙は「裏カーボン紙」「バックカーボン紙」と呼ばれており、カーボン紙の書いている途中でズレやすいことを克服した点が大きな強みでした。

ただ、インクで手が汚れやすいのは変わらず、コストもカーボン紙と比べるとかなり割高だった点などがネックとなっていました。

 

ノーカーボン紙

こういった変遷を経て、いよいよノーカーボン紙が世に出ることとなります。

ノーカーボン紙は、次にご紹介するような特殊な加工を施すことで、カーボン紙の弱点の解消に成功した紙です。「ノーカーボン紙」という呼び名も、こういった背景に起因しているのです。

ノーカーボン紙は1954年にアメリカで発明されました。その後、日本にも輸入され、70年代ごろには広く普及し、ノーカーボン紙が複写紙の主流となっています。

昨今はスマートフォンやタブレットの普及により、帳票のデジタル化が進みつつありますが、まだまだ紙の書類は使われており、紙への親しみや信頼感は根強いものがあります。

 

複写紙(ノーカーボン紙)の仕組み

ノーカーボンの複写紙は、カーボン紙と違って裏面を触っても手が汚れません。「なぜこれで複写できるの?」と、疑問に思われる方も少なくないでしょう。

実は複写紙には、単純なインクの裏移りではない、化学的な作用が働いているのです。

上用紙、中用紙、下用紙の3層に分けられるノーカーボンの複写紙(感圧紙)は、上用紙の裏面には目に見えないほど小さなマイクロカプセルに入った染料が塗布されています。

上用紙の表面に文字を書くと、筆圧でマイクロカプセルが潰れ、染料が滲み出します。この染料は無色ですが、中用紙と下用紙の表面に塗った「顕色材」と化学反応を起こすことで青く発色します。

同様の染料入りマイクロカプセルは中用紙の裏面にも塗布されているので、筆圧を受けて書いた文字が各用紙の裏へ、裏へと写っていくわけです。

ちなみに、下用紙の裏面にはマイクロカプセル染料のコーティングはありません。

複写紙は、上、中、下でそれぞれの用紙に施されている加工が異なるため、バラ売りで購入したノーカーボンの複写紙(感圧紙)は上用紙、中用紙、下用紙を混同しないよう、しっかりと分けて保管、使用しましょう。

 

複写紙に印刷はできる?

家庭用プリンターやオフィス用プリンターを使って、複写伝票を印刷したい方も多いのではないでしょうか。

少し前までは、複写紙の印刷には「ドットプリンター」が主流でしたが、現在はレーザープリンターやインクジェットプリンターに対応した複写紙も増えています。
レーザープリンターやインクジェットプリンターは、家庭やオフィスに広く普及しており、自前で簡単に複写伝票を作成できます。

対応していない複写紙で印刷すると、インクの滲みや紙詰まりが起こることがあり故障やトラブルの原因になるので避けましょう。

 

減感処理とは?

用紙の一部に特殊なインクを塗り、複写しないようにする加工法を「減感処理」と言います。

例えば、顧客控えの仕入れ値欄や社内メモ欄などといった、複写させない部分に減感処理を施して、転写しないようにします。

減感処理は専用のインクと印刷機を使って行います。
伝票印刷を扱っている印刷会社などは、こういった設備を整えていることが多く、減感処理の伝票が必要な際は、依頼できるか問い合わせてみるとよいでしょう。

 

複写した文字は経年劣化する?

複写紙で書いた文字は、時間が経つと薄くなったり、変色することがあります。

筆圧によって特殊な染料が化学反応を起こし発色する複写紙は、保存環境によっては数年程度で染料が落ち、完全に文字が消えてしまうこともありえます。

長期保存する書類は、光や湿気を避け、ファイルや封筒に入れて保管するようにしましょう。また、契約書や証明関係の控えなど重要書類は、電子化して保存しておくと、万一の場合にも備えられます。

 

複写紙の捨て方は?

複写紙は捨て方には注意が必要です。

複写紙は新聞紙やコピー用紙と違って、古紙リサイクルができません。塗布してある染料がリサイクルに向かず、紙の質に悪影響を及ぼしてしまうからです。

複写紙を捨てる際は、可燃ごみとして出すようにしましょう。

また、契約書や伝票など個人情報や取引情報が含まれる複写伝票は、そのまま廃棄せずにシュレッダーにかけて細断、破砕してから捨てましょう。大量の重要書類を処分する企業などは、溶解処理サービスの利用も検討してみるとよいでしょう。

 

複写紙(ノーカーボン紙)のご注文は業務ペーパーへ!

業務ペーパーで取扱いのある複写紙(ノーカーボン紙、感圧紙)は大王製紙のニューマイクロペーパーです。

仕上げ目:横目
全紙サイズ546 x 788mmから必要なサイズに断裁致します。
<ご注意>紙目を指定されないお客様は、短辺×長辺の入力を入れ替えて価格をご確認下さい
短辺546mm
長辺788mm
仕上げ目:横目
数量:
※1枚から指定可 ※表示されている数量はお買い得な既定数です。 数量をマイナスにされた場合一定数までは、元の規定数の価格より高くなる場合がございます。
短辺mm
88〜546mm
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※88 × 88mm未満の場合、お問い合わせください。
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9,680円(税込)

上用紙、中用紙、下用紙をそれぞれ個別にご購入いただけます。(各1セット2000枚)

ニューマイクロペーパーは感圧紙国内シェアの約4分の1を占める人気ブランドです。印刷会社を中心に、様々な企業で信頼できる紙として長年選ばれています。

業務ペーパーでご購入いただけるニューマイクロペーパーは、厚みやサイズのバリエーションをご用意しております。ぜひお気軽にご相談ください。

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