薄紙とは？用途や種類、薄用紙との違い

アパレルの商品包装で目にする「薄紙（うすし）」はシャツや靴、アクセサリーを包むインナーラップや緩衝材として使われています。
オンラインショッピングの利用拡大に伴い、薄紙の需要がさらに増えています。

この記事では薄紙の特徴や代表的な薄紙の種類、「薄葉紙」との違いなどを解説します。

薄紙の商品一覧｜業務ペーパー

薄紙とは？

薄紙（うすし）とは、透き通るように薄くて軽い紙のことを指します。
主にアパレル業界で使われている言葉で「うすし」と読みます。

商品の包み紙、インナーラップ(一次包装紙)が薄紙の主な用途です。
洋服や靴を購入すると、箱や袋の中で商品が透け感のある薄い紙に包まれていることがありますよね。この薄い紙が「薄紙」です。

印刷適性もあり、用途に合わせた使い方ができる薄紙はインナーラップに適しています。

インナーラップは梱包材、緩衝材として商品を守るだけでなく、高級感を演出する包装としても機能しています。ベールのような薄紙で優しく丁寧に包み込まれた商品に、特別な印象や期待感を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

ロゴをプリントしたり、カラフルな紙や手触りの良い紙を使うなど、ブランドイメージを高める薄紙を作っているブランドも多いです。

薄紙の種類

アパレルの包装に使用される薄紙には、用途や印象に合わせてさまざまなタイプがあります。
ここでは、代表的な4種類の薄紙をご紹介します。

純白ロール

純白ロールは最もスタンダードな薄紙です。

表面はツルツルとした滑らかさがあり、裏面はややザラっとした質感です。
適度なコシがあり扱いやすい純白ロールは印刷適性も高く、ロゴやブランドカラー、イラストなどを印刷しておしゃれな薄紙を作ることも可能です。

厚みのバリエーションが豊富で、軽い衣料品からアクセサリーまで幅広いアイテムに対応できます。
迷ったときはまず候補にあがる、万能型の薄紙と言えます。

純白ロールの商品一覧｜業務ペーパー

グラシン紙

グラシン紙はサラサラ、シャリシャリとした独特の質感を持つ半透明の紙です。

包んだ商品をほのかに見せられる透け感、表面の滑らかさは上品でクリーンな雰囲気があります。

グラシン紙は耐水性と耐油性に優れ、インナーラップだけでなく食品包材に使われることも多いです。
環境への配慮の一環として、窓付き封筒やラッピングにフィルムの代替にグラシン紙が活用されるケースも増えています。

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カラー薄紙

豊富なカラーバリエーションがある色付きの薄紙です。

ブランドのイメージカラーで統一したり、シーズンイベントやキャンペーンに合わせた薄紙など、カラフルな演出は商品を開封する楽しみや期待感がぐっと高まります。

特にお中元や年末年始、ギフトを贈るイベント時期はカラー薄紙の需要が集中します。

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ワックス加工薄紙

薄紙の表面にワックス（ろう）を浸透させ、耐水性と耐油性を高めた薄紙です。

しっとりとした独特の手触りがあり、光沢を抑えたマットな質感が上品な薄紙です。
衣類の色移りや摩擦を軽減できるため、繊細な素材や濃色の商品を包む用途に適しています。

ワックス加工により強度が上がっているワックス加工薄紙は、商品を保護する役割も果たしてくれます。店舗やブランドによっては、ロゴ印刷や香り付けのワックス加工薄紙で、上質な購入体験を演出することもできます。

薄紙と薄葉紙の違い

薄紙と薄葉紙は、どちらもとても薄くて軽い紙のことです。

「薄紙(うすし)」はアパレル業界以外ではあまり使われていない言葉です。

例えば、紙業界や印刷業界では、薄紙を「薄葉紙(うすようし)」と呼ぶことが多いです。
お店によっては、単に「薄い紙」と呼んでいることもあります。

ご紹介した種類の薄紙も、専門店やECサイトでは「薄葉紙」として販売されていることが多く、「薄紙」でネット検索した際は薄葉紙の商品も検索結果に表示されていますが、薄紙と同じ紙製品ですので、用途や質感で選ぶとよいでしょう。

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まとめ

薄紙（うすし）は、緩衝材や包装紙として商品を包むだけでなく、購入体験の価値を高める効果もありとアパレルを中心に幅広く利用されています。
素材ごとに質感や印象が異なる薄紙は、用途やブランドイメージに合わせて様々な種類から選ぶことができます。

包装やラッピングはブランドイメージにつながる重要なアイテムです。薄紙の特徴を活かして使い分け、顧客へ満足度の高い購入体験を提供しましょう。

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