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投稿日:2025.11.10

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耐油紙とは?食品や工業用途に使えるPFASフリー非フッ素耐油紙の仕組み【環境に配慮した新しい耐油紙】

食品包装やテイクアウトの需要拡大に伴い、油や水分に強い「耐油紙」が私たちの生活に欠かせない存在となりつつあります。

ハンバーガーやホットスナックの包み紙から、揚げ物の敷き紙、お菓子の包装まで、その用途はさまざまです。一方で、環境負荷や人体への影響といった観点から、従来の耐油紙が見直され、新しい耐油紙が登場しています。

この記事では、耐油紙の基本的な仕組みと課題、そして注目される新しい耐油紙について、わかりやすく解説します。

耐油紙の商品一覧|業務ペーパー

耐油紙とは?

耐油紙とは、油に強い紙のことです。
油や水分がしみこみづらく、テイクアウトのラッピングバッグや揚げ物の敷き紙、クッキングシートなど食品の包装や台紙、袋、パッケージなどに高い需要があります。

 

耐油紙の用途

ファーストフードのハンバーガーやポテトフライの包み紙にも耐油紙が使われています。
その他、コンビニのホットスナックやお弁当、パン、コロッケ、フランクフルト、ドーナツなど私たちの身近なところで耐油紙が活躍しています。

 

食品以外でも耐油紙が使われている

耐油紙は工業用としても幅広く使われています。

工場での部品の梱包や、工具を置く敷き紙、切削油による油じみの防止などで耐油紙が使われます。
他にも、画材を保護する掛け紙や、オイルを含んだ商品の梱包材、塗料を塗る下敷きなど耐油紙が必要となる場面は多くあります。

 

従来の耐油紙の仕組み

耐油紙の仕組みは、加工方法によって大きく次の2種類に分けられます。

薬剤コーティング 紙の表面に薬剤を塗布したり、製造過程で紙に直接薬液を含ませたりすることで耐油性を高める。
ラミネート 紙の表面に薄いプラスチックのフィルムを接着して油をブロックする。

 

従来の耐油紙は何が問題?

薬剤コーティングやラミネートの耐油紙は、かつてはオーソドックスでしたが、環境に与える影響や人体に対する安全性の面から問題視されるようになっています。

具体的には、次のような理由から従来の製法で作られた耐油紙の使用を控える企業が増えています。

 

PFAS(有機フッ素化合物)への規制強化

薬剤コーティングの耐油紙には、フッ素樹脂が用いられていました。

フッ素加工が施された耐油紙は、油や水分を強力に弾くことができます。
一方で、フッ素は残留性が高く、体内や環境中で分解されにくい特徴があります。

有機フッ素化合物(PFAS)に対する規制が世界的に進んでおり、日本でもすでに特定のPFASを製造・使用禁止とする動きが始まっています。

企業側は、将来的な法令対応や供給リスクを避けるため、フッ素加工の利用を見直す傾向が強まっているのです。

 

リサイクルしづらい

表面塗工やラミネートによって複数素材が組み合わされた耐油紙は、一般的な紙としてリサイクルしにくい構造です。

特に、プラスチックフィルムなどが貼り合わされたものは、分別や処理工程が複雑なうえ、焼却による環境負荷も懸念されています。

こうした背景から、廃棄処理の手間やコストを削減する企業が増え、リサイクルしやすい素材への変更が進んでいるのが現状です。

 

環境配慮と企業イメージ

環境意識の高まりを受け、サステナブルな取り組みをアピールする企業にとって従来の耐油紙を使用することはネックになります。

商品の顔ともいえるパッケージや包装紙は、消費者からの評価やブランドイメージに直結しやすく、フッ素加工やラミネートは「環境負荷が高い」と捉えられる耐油紙は、企業が選択しない動機になります。

 

環境と安全性に配慮した新しい耐油紙

従来の耐油紙が抱える問題を受け、フッ素樹脂加工やラミネート加工が施されていないPFASフリー耐油紙やノンラミ耐油紙への需要が高まっています。

環境負荷をおさえた安全性の高い耐油紙を3タイプご紹介します。

 

紙の密度を上げた「物理バリア型」

紙そのものを高圧でプレスしたり、パルプを細かく潰したりすることで繊維間の隙間を極力減らし、油の浸透を防ぐ耐油紙です。

薬剤を使わず、紙の密度でバリア機能を発揮します。
使用後も一般古紙としてリサイクルしやすく、環境へ配慮した特徴が評価されています。

一方で、耐油性は他と比べると一歩劣ります。このことから、油や水分の比較的少ない食材の耐油紙として用いられることが多いです。

 

紙の設計そのものを見直した高機能化

パルプの構成や繊維の配合比を工夫して、紙自体に耐油性、耐湿性、強度を持たせた耐油紙です。

薬剤コーティングに頼らず、古紙リサイクル工程との相性も考慮した上で開発されているため、サステナブルな選択を表明する企業から新しい時代の環境配慮型包装として注目されています。

 

PFASフリーの非フッ素耐油紙

フッ素系耐油紙に代わって、植物由来ワックスや水性ポリマーといったPFAS(有機フッ素化合物)を含まないコーティング剤を紙に塗布するPFASフリーの非フッ素耐油紙です。

フッ素系耐油紙に匹敵する高い耐油性、耐水性を誇り、揚げ物や汁気が多い食品もしっかりと包み込むことができます。通気性も高く、蒸気を外に逃して食べ物の美味しさを長く保つことができる点も強みです。

昨今はフッ素系耐油紙からの切り替えだけでなく、脱プラの一環としてポリラミ加工紙を非フッ素耐油紙に変更する企業も増えています。

耐油紙の商品一覧|業務ペーパー

 

PFASフリーの非フッ素耐油紙O-hajiki(オハジキ)

PFASフリーの非フッ素耐油紙O-hajiki(オハジキ)

O-hajiki(オハジキ)白

PFASフリーの非フッ素耐油紙O-hajiki(オハジキ)

O-hajiki(オハジキ)茶

 

業務ペーパーでもPFASフリーの非フッ素耐油紙、王子エフテックスの「O-hajiki(オハジキ)」を取り扱っております。

王子グループのコーティング技術により、非フッ素でありながら高い耐油性をもつ優秀な紙です。

耐油度は6級に相当。揚げ物、菓子類、洋菓子類のような油分が多い食品の包装や、テイクアウト包材としてお使いいただけます。
1mm単位のオーダーカットにも対応しております。ご入用の際にはぜひお気軽にご相談ください。

local_shipping  約3~5営業日で発送
仕上げ目:横目
全紙サイズ788 x 1091mmから必要なサイズに断裁致します。
<ご注意>紙目を指定されないお客様は、短辺×長辺の入力を入れ替えて価格をご確認下さい
短辺788mm
長辺1091mm
仕上げ目:横目
数量:
※1枚から指定可 ※表示されている数量はお買い得な既定数です。 数量をマイナスにされた場合一定数までは、元の規定数の価格より高くなる場合がございます。
短辺mm
88〜788mm
x
長辺mm
88〜1091mm
※88 × 88mm未満の場合、お問い合わせください。
※1枚から指定可 ※表示されている数量はお買い得な既定数です。 数量をマイナスにされた場合一定数までは、元の規定数の価格より高くなる場合がございます。
5,038円(税込)

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