晒クラフトとは？クラフト紙との違いや用途、メリットとデメリット

クラフト紙といえば、木材を感じさせるナチュラルカラーが特徴ですが、白く漂白されたクラフト紙もあります。

この記事では、そんな白いクラフト紙「晒クラフト」について、一般的なクラフト紙との違いに注目しつつ、特徴や用途などをご紹介します。

普段からクラフト紙を使い慣れている方や、白くて丈夫な紙をご入用の方は、ぜひご覧ください。

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晒クラフト紙とは？

「クラフト法」と呼ばれる製紙法で作られた紙全般を「クラフト紙」と呼びます。
クラフト（kraft）とはドイツ語で「強さ」という意味があり、文字通り、クラフト紙は高い強度が特徴です。

通常、クラフト紙は漂白工程を挟みませんが、あえて漂白材による脱色工程を加えたものを「晒クラフト」と呼びます。
晒クラフトと一般的なクラフト紙を並べてみると、その差は一目瞭然です。

晒クラフトは明らかに白く、一般的なコピー用紙と比べてもほとんど違いがありません。

晒クラフト

クラフト紙

未晒クラフト、半晒クラフトとの違い

漂白工程を挟まない一般的なクラフト紙を「未晒クラフト」と呼ぶこともあります。

また、漂白を弱めに加えたクラフト紙は「半晒クラフト」と呼ばれ、主に封筒用の紙として使われています。

クラフト紙とは？種類や用途、値段は？どこで買える？印刷適性など

晒クラフトのメリットとデメリット

晒クラフトを使うメリット、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

一般的なクラフト紙との違いに着目しつつ、見ていきたいと思います。

メリット

晒クラフトを使うメリットは「白い紙が使える」という点に尽きます。

クラフト紙は丈夫でコストも安い優れた紙ですが、シーンによっては木材色が商品のイメージにそぐわないこともあります。

清潔感や涼しげなイメージを打ち出したいなど、クラフト紙が向いていないケースでは、晒クラフトがより効果的な商品の訴求につながるでしょう。

また、晒クラフトは表面が滑らかで、印刷適性が高い紙です。

表面が白いので、カラー印刷で色が沈むようなこともなく、とても綺麗に仕上がります。普通のクラフト紙のカラー印刷は地色に影響されるため、この点も晒クラフトの強みです。

デメリット

晒クラフトのデメリットは、クラフト紙に比べて強度の面で若干劣るという点です。

クラフト紙が漂白工程を挟まないのは強度を重視しているためです。
漂白材を混ぜると、木材パルプが本来持つ質感や強度が失われてしまうのです。

そのため、段ボールや紙袋、丈夫さを重視する商品パッケージなどは、普通のクラフト紙を利用するか、厚めの晒クラフトを選ぶとよいでしょう。

晒クラフトはクラフト紙と比べると若干脆さが気になるとはいえ、一般的なコピー用紙やコート紙などと比べると十分に強い紙です。

包装紙やパッケージ用紙にも、安心してご利用いただけます。

晒クラフトの用途

晒クラフトの用途は、基本的にはクラフト紙と同じです。

• 包装、ラッピング
• パッケージ
• 紙袋
• 封筒
• 洋裁の型紙
• 製図用紙
• パターン用紙

上記が主な活躍シーンですが、包装紙としての晒クラフトは涼しげなイメージや清潔感を訴求したい商品に使われることが多いです。

一例としては、食料品全般、和菓子やお茶、美容用品などが挙げられるでしょう。

食品や美容用品でも、オーガニック商品などナチュラルなコンセプトの商品には未晒クラフトや、クラフトベースの特殊紙、高級紙が選ばれています。

商品のイメージに合い、強みや特徴を表現できるのは、晒クラフト、未晒クラフトのどちらなのかを検討して決定すると良いでしょう。

業務ペーパーでも晒クラフトを取り扱っております。

晒クラフトはパッケージ、包装紙はもちろんのこと、蛍光染料を使用しておらず、食品包装にも対応可能です。

FSC認証紙でもある晒クラフトは、脱プラやSDGsにも貢献できる地球にやさしい紙素材です。
厚みやサイズ等も幅広く取り揃えておりますので、ご入用の際には是非ともお気軽にご相談ください。

業務ペーパーでは、他にもクラフト紙やクラフトベースの包装紙、特殊紙を多数取り扱っております。

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「こんな紙はありますか？」「こんな用途に使いたいんだけど、この紙で対応できますか？」といったご質問、ご相談も大歓迎です。紙のことでお悩みの際は、業務ペーパーにおまかせください。