台紙とは？厚紙や板紙との違い、具体的な用途

「台紙ってどんな紙？」と聞かれて、具体的にどんな紙なのか答えられる方は多くないと思います。
紙業界でも「入社するまで台紙がどんな紙かよく知らなかった」という話をよく聞きます。

「台紙」の言葉から「台紙＝分厚い紙」とイメージしてしまいますが、実は必ずしも台紙は分厚い紙とも限らないのです。

ということで、今回は「台紙」について、厚紙や板紙との違いや代表的な用途についてなど、台紙がどういった紙で、どのような紙が台紙として扱われるのか解説します。ぜひ最後までご覧ください。

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台紙とは？

台紙とは、写真や図画、重要な書類などを張り付けるための土台となる紙を指します。

文字通り「台」となる紙、というわけですね。

また、箱の中で商品を固定する紙も「台紙」と呼びます。
電化製品や化粧品、玩具のパッケージに台紙が使われているのをご覧になったことがあるのではと思います。

厚い紙だけではない台紙

「それじゃやっぱり、台紙は分厚い紙で間違いないんじゃないの？」と思われた方も多いのではないでしょうか。

確かに、上記のような用途に使われる紙には、どれもそれなりの厚さがあるイメージです。

しかし、それほど厚みのない紙が台紙となることもあります。

代表的な例として挙げられるのが、シールやステッカーの台紙。
まだ未使用の新しいシールが張り付けられているあの紙も、実は台紙の仲間なんです。こういった紙を「剥離紙」と呼んだりもします。

板紙、厚紙と台紙の違い

台紙と似た紙として混同されがちなのが「板紙」や「厚紙」といった紙です。
確かに、こういった紙が台紙として使われることは多いのですが、厳密には言葉の意味するところが微妙に違います。

「台紙」は紙の用途、役割をあらわした言葉である一方で、「板紙」「厚紙」は紙の特性をあらわした言葉、ということになります。

微妙な差ですが「普段から紙をよく取り扱う」という方なら、知っておくと役に立つシーンがあるかもしれません。

板紙

板紙とは、「板のように分厚い紙」という意味を持つ言葉です。

「紙器用板紙（紙製のパッケージをつくるための紙）」と「段ボール原紙（段ボールを作るための紙）」の2つを主に「板紙」と呼んでいます。
「ボール紙」という名称が同じ意味で使われることもあります。

最もメジャーな板紙は、何といってもコートボールです。
片面にコート剤による加工を加えて印刷の適性を挙げた板紙で、スーパーやコンビニで売られている食品等のパッケージによく使われています。「板紙」も「コートボール」も紙業界以外だとあまりなじみのない言葉かもしれませんが、私たちの生活にとても馴染んでいる紙なのです。

コートボール　商品一覧｜業務ペーパー

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厚紙

厚紙とはその名の通り、分厚い紙を指す言葉です。
「紙厚〇mm以上の紙」といった定義は特になく、「分厚い」と感じられる紙はすべて「厚紙」と呼ぶことができます。

薄い台紙としてシール用台紙を紹介させていただきましたが、この紙も「厚紙」と感じるかもしれません。

明確な定義がない分、紙製品の分類等に「厚紙」は少し使いにくいのですが、一般的によく知られている言葉ですので、紙のイメージを伝えるのに役立ちます。

業務ペーパーでも、人気の高い厚口の紙を「厚紙」のカテゴリに分けております。
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台紙が使われる用途

「台紙」が必要となる主なケースについてみていきましょう。

幅広いシーンで使われる台紙ですが、今回はその中でもこだわりを持って選ばれる台紙や、専用の台紙が販売されているような、人気の高い用途について紹介させていただきます。

写真アルバム

写真館などで写真を撮ってもらうと、アルバムにしてもらえるサービスがあります。

このときに写真を張り付ける写真台紙は、代表的な台紙の用途のひとつです。
結婚式や成人式で撮った記念写真をアルバムサービスを使って残している方は多いのではないでしょうか。

こういった写真台紙は、基本となる台紙に写真を張り付けたあと、写真の形にあわせて丸や四角の窓を切り抜いた台紙（中台紙）を張り付けることで作られます。

切り抜いた中台紙とセットになった写真台紙も販売されていますが、写真台紙の作成自体はそれほど難しくないため、自作される方も多いですね。

業務ペーパーでも、写真台紙に適した厚口の紙を多数取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。

アクセサリー台紙

ピアスやヘアピンなどのアクセサリーは、台紙に固定したパッケージで販売されることが多いです。
こういった台紙は通常の丈夫な紙ではなく、商品やブランドのイメージに合わせた高級な台紙や、デザイン性の高い台紙が選ばれています。

特に人気が高いのは、ナチュラル感のあるクラフトベースの台紙や、表面にエンボス加工が施された台紙などです。

楽譜、アクセサリー向きの台紙、厚紙とは違う高級感のある紙6選では、アクセサリー台紙として人気の高い紙や、高級感のある楽譜製本用の台紙などを紹介しています。

業務ペーパーではアクセサリー向けの台紙の他、アクセサリーを固定するための穴あけや切込みなどの加工も対応しております。

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【合紙】名刺などのカード類

名刺そのものを台紙として、その上に薄手の紙を張り付けることもあります。

こうすることによって、名刺の紙そのものにカラー印刷の適性がなかったとしても、裏面を鮮やかな彩色に仕上げることができます。

こういった加工法を「合紙」といい、名刺のほかにもショップカードなどのカード系印刷物の加工法として広く定着しています。

一般的に、厚手の紙よりも薄手の紙の方が印刷料金を安く済ませられるため、コストカットの観点からも合紙が有効な場合があります。

印刷物のコスト管理にお困りの際は、一度、合紙での作成を検討されてみてはいかがでしょうか？

合紙（ごうし）とは？間紙との違い、強度やコストについて解説

業務ペーパーでは、台紙はもちろん合紙や切り抜きといった加工、さまざまな用途にご使用いただける紙を幅広く販売しております。紙製品をご入用の際には、是非ともお気軽に当サイトをご利用くださいませ。

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