ユポとは？特徴と具体的な使い方、価格【合成紙のトップブランド】

合成紙を代表するユポは、長い歴史と実績のある高い信頼性を誇る紙です。

扱いやすく、厚みやサイズ展開が豊富なユポシリーズは、合成紙をお探しの方におすすめしたいブランドです。

合成紙にご興味をお持ちの方や耐水性の高い紙、丈夫な紙をご入用の方はぜひ最後までご覧ください。

ユポとは？

ユポは、ユポコーポレーションより販売されている合成紙です。

合成紙とは、石油から作られる合成樹脂（ユポの場合は「ポリプロピレン」を使用）を主な原料として作られる紙です。
「合成紙」と言うとユポを指していることが多く、合成紙の代表的な銘柄となっています。

ユポの製造が始まったのは1969年。
以降、40年以上にわたり合成紙市場でトップの売上げシェアを誇ってきました。歴史と実績に支えられたユポは、合成紙を初めて使う方や、信頼できる合成紙をお探しの方にも安心しておすすめできる紙です。

ユポ、耐水紙　商品一覧｜業務ペーパー

ユポの特徴

ユポは、

• 長期使用できる耐久性
• 水濡れリスクのある場所で使用できる耐水性
• 環境への配慮と紙の機能を両立
• プラスチックフィルムよりもローコスト
• 綺麗に印刷できる

など、さまざまなニーズに対応できる機能で、幅広く用いられています。

耐久性と耐水性

ユポの質感は、木材パルプを原料とする普通の紙と比べると大きく異なります。
紙と言うよりプラスチック製のフィルムやシートに近い質感です。

ユポは耐久性に優れ、簡単に折れたり破れたりすることがありません。また、耐水性もプラスチックフィルムのように高く、水だけでなく、薬品や油への耐性も高い特性があります。

印刷適性と筆記性

ユポは紙としての特徴も同様に備えています。プラスチックのような透明性はなく、パッと見た感じは紙そのものです。

オフセット印刷やインクジェット、レーザープリンター（※）での印刷に対応しており、鉛筆やボールペンでの筆記も可能です。消しゴムも使えるユポは、普通の紙と同じように使うことができるのです。

※一般的なユポは熱に弱いため、内部が高温となるレーザープリンターでの印刷には向きません。一部の低温タイプのレーザープリンターで印刷可能です。

※インクジェットでの印刷は水性インクジェット、溶剤系インクジェット、UVインクジェットなど方式によってユポの適性グレードが異なります。

環境への配慮

ユポは製造工程で森林資源を消費せず、水もほとんど使わないため、普通の紙のように製造時に大量の汚水が発生しません。
また、内部に細かい空孔（ミクロボイド）を形成することにより、一般的なPPシートと比べて合成樹脂使用量を45％もカットしています。

焼却しても有害物質が発生せず、リサイクルも可能と、合成紙というカテゴリーを超えた「地球にやさしい素材」といえます。

ユポの用途4例

ユポが使われている4例をご紹介しますが、これらはほんの一部に過ぎず、他にもカフェのメニュー表や商品のパッケージ、店頭POPなど幅広いシーン、幅広い用途でユポは使われています。

もしかすると、普段何気なく使っている印刷物や紙製品がユポでできていた、なんてこともあるかもしれませんね。

投票用紙

ユポの代表的な用途に選挙の投票用紙があります。

ユポならではの耐久性の高さを活かして、破れにくく、折り曲げて入れられた投票用紙も投票箱の中で自然に復元するため、即日開票の作業をスムーズに進行できるメリットがあります。

選挙関連では、ユポは選挙ポスターにもよく用いられています。

長期間屋外に掲示する印刷物には、ユポのような高い耐水性が欠かせません。
また、「ユポは破れない＝選挙にも敗れない」ということで、ゲン担ぎの意味でも選挙の現場でユポが好まれているようです。

シール、ステッカー

ユポのラインナップのひとつに、裏面に粘着シートが加工されたユポタック紙が販売されており、ラベルやシール、ステッカー用の素材としてよく用いられています。

ユポタック紙の代表的な用例は、生鮮食品や園芸品など、水濡れリスクの高い場所で販売される商品です。

他にもプールや冷蔵倉庫、レストランのキッチンや食品加工工場などでユポタック紙で作ったステッカーやポスターが用いられています。

ハザードマップ

災害対策用のハザードマップにユポは適しています。

「丈夫かつ、水濡れリスクの心配がない紙」という点はもちろん大きいですが、ユポならではの印刷適性の高さもまた、ハザードマップとの相性が良いです。

ハザードマップには、エリアごとの災害リスクや避難ルート、避難場所などを分かりやすく案内するため、さまざまな色が使われます。
特に、ハザードマップに用いられやすいのは「赤」「オレンジ」「黄色」などといった危険色ですが、これらの色は印刷が悪いと見分けづらくなります。
その点、印刷適性の高いユポを使えば、鮮やかで見やすいハザードマップに仕上げることができます。

長期間にわたり綺麗に保存できる点も、ユポが防災グッズに向く理由です。

お風呂用の玩具、知育グッズ

子どもがお風呂で遊ぶらくがき帳や絵本などにもユポは使われています。
フリクション等を使えばタオルでふくだけで簡単に消せるので、何度でも書けてお風呂を汚す心配もありません。

ユポは濡れた平面に吸いつくので、お風呂でならシールや接着剤を使うことなく、ポスターのように貼りだすことも可能です。この特徴をいかして、九九や漢字の暗記表などといったお風呂用の知育グッズとしても、ユポが幅広く採用されています。

さらに耐水性と筆記性をいかした用例としては、水中で書ける耐水ノートやメモ帳なども挙げられます。こういった耐水メモはキッチン用のレシピメモや釣果の記録帳、ダイビングをはじめとするウォータースポーツ用の記録管理ツールとして、幅広く用いられています。

ユポの価格

業務ペーパーではユポシリーズの中でも最も汎用性の高い銘柄「ユポFGS」を取り扱っております。（2023年5月に銘柄名を「ニューユポFGS」に変更）

最もスタンダードな厚さ95ミクロン（紙厚 約0.1mm）のニューユポFGSは、A3サイズ100枚を7,150円（税込）にて取り扱わせていただいております。
（紙厚0.1mmは一般的なコピー用紙と同程度の厚みです）

業務ペーパーでは他にも、様々な厚みのユポを定型サイズ、オーダーサイズで1枚から大量注文までご注文いただけます。オーダーサイズはお客様のご要望通りに、1mm単位でカットします。

ユポや合成紙、耐水紙をご入用の際は、ぜひ業務ペーパーをご利用ください。

ユポ、耐水紙　商品一覧｜業務ペーパー

耐水紙の種類と有名ブランド3選｜印刷適性や強度、使い方をくわしく解説

業務ペーパーでは紙の販売だけでなく、加工や印刷などのご相談、お見積りに対応しております。

ユポについて気になることや分からないことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。