トレーシングペーパーの使い方（結婚式、撮影、ブックカバー、ハンドメイド）

トレーシングペーパーは、製図や絵画制作の現場でおなじみのアイテムです。
学生時代、図工や美術の時間で使ったことがある方も多いのではないでしょうか。

そんなトレーシングペーパーですが、実は本来の転写以外にも幅広く用いられている便利な紙なのです。

特に、おしゃれなペーパーアイテムとしてハレの日の盛り上げ役や、販促用ペーパーグッズ、ちょっとした小物づくりなどで老若男女問わず人気があります。

この記事ではそんなトレーシングペーパーの使い方、使用上の注意点、ネット通販での費用感などをご紹介します。

紙を使った便利でおしゃれなアイテムづくりに興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

トレーシングペーパー　商品一覧｜業務ペーパー

トレーシングペーパーについて

トレーシングペーパーは、トレース用（敷き写し）の紙として用いられている透明度の高い紙です。
似たような紙に「グラシン紙」や「パラフィン紙」がありますが、これらの紙と比べるとコシが強く、筆記性が高い点が特徴です。

「転写用の紙」というと、薄口のものを想像してしまいますが、トレーシングペーパーには様々な厚みがあり、それなりに強度が必要なアイテムも問題なく作ることができます。

印刷適性も高く、カラーバリエーションが豊富な銘柄も販売されています。

こうした特徴と、トレーシングペーパー特有の独特の透け感が注目され、「おしゃれなペーパーアイテム」としての地位を確立しつつあります。

特殊紙（ファインペーパーやファンシーペーパー）に代表される一目で特別感が伝わる紙と比べるとかなり安く購入できるところも素材選びの有力候補になる理由ですね。

トレーシングペーパーの印刷で失敗しないポイント

トレーシングペーパーを使ったペーパーアイテム

本の帯やラッピングシート、掛け紙、名刺など、トレーシングペーパーで作るアイテムは使いやすく、手に入れやすいのに見た目のインパクトは抜群です。

トレーシングペーパーをつかった人気のペーパーアイテムをいくつかご紹介します。

結婚式の招待状

トレーシングペーパーの使い方で今、最も人気があるのが「結婚式用のペーパーアイテム」です。

「招待状」が代表的です。
厚めのトレーシングペーパーなら、招待状として問題なく使えますし、透明感のある爽やかなビジュアルは結婚式のイメージともぴったりです。

他にも

• 封筒
• 招待状の中紙
• 付箋
• お車代用封筒の帯紙
• 席札
• プログラム
• メニュー表

など、結婚式を上品に彩るトレーシングペーパーのアイテムが、ブライダル業界でちょっとしたトレンドになっているようです。

ブックカバー

文房具だけでなく、紙も「おしゃれなこだわりアイテム」として日常に取り入れて楽しむ人が増えています。

中でも、トレーシングペーパーのブックカバーが人気です。

トレーシングペーパーやグラシン紙のブックカバーは表紙が透けて見えるため、蔵書量の多い愛書家・読書家の間では長く親しまれていました。

昨今は、紙の本を単なる情報媒体ではなく、インテリアやアクセサリーとしての本のデザイン性を高めるために、印刷したトレーシングペーパーを使ったブックカバーが活躍しています。

また、古い書物のブックカバーにグラシン紙など半透明の紙が利用されていたことから、古書感を演出する装丁としてトレーシングペーパーのブックカバーが採用されています。

ハンドメイド

トレーシングペーパーを使ったハンドメイドは、気軽に挑戦できる趣味として初心者からも人気が高いです。

プチギフトのミニ封筒や平袋、ペーパーファイル、ペーパークラフトなど独特の透け感を活かした、おしゃれなアイテムづくりにトレーシングペーパーが適しています。

透明のスマホケースとあわせてちょっとしたデコパージュ風アイテムや、マスキングテープを使った装飾で、オリジナルデザインに仕上げることも可能です。

トレーシングペーパーで作ったハンドメイド作品をフリマアプリで販売されている方も見かけますね。

ディフューザー

ディフューザーとは、写真撮影に用いる照明機材のひとつです。

光源と被写体の間に置き、光を和らげるために使われます。こうすることで影が薄まり、全体的にコントラストのおだやかな優しいイメージに仕上げることができます。

ディフューザーには紙やプラスチックロールが使われますが、定番は何と言ってもトレーシングペーパーです。

値段が手ごろでサイズも豊富にあり、軽くて持ち運びが楽なトレーシングペーパーはディフューザーとして最適です。

光源との距離を調節することで、光の質を自由に調整できる点は、フォトグラファーからの絶大な支持を集めています。

トレーシングペーパーの注意点（水分、印刷）

香りをつけたい時

透明度の高いトレーシングペーパーは繊細な素材でもあります。その分、他の紙より慎重な扱いが必要になります。

例えば、結婚式のペーパーアイテムに香水やお香で香りづけをすることがあります。

その場合、紙に香水を直接吹きかけることもありますが、トレーシングペーパーは他の紙と比べて水分がにじみやすく、跡も残りやすいので、この方法は避けた方が良いでしょう。

トレーシングペーパーに香りづけをするなら、他の紙に香水をふくませたものと一緒にジップロックでしばらく保管するなど、なるべく水分が直接つかない方法が良いでしょう。

印刷する時

トレーシングペーパーは水分がにじみやすいため、インクジェットプリンターとは相性があまり良くないです。

また、レーザープリンターで薄口のトレーシングペーパーを印刷すると、紙詰まりをはじめとしたトラブルが生じるリスクがあります。

厚み0.07mm～0.09mmのトレーシングペーパーならインクジェット、レーザープリンターのどちらでも綺麗に印刷できることが多いので、トレーシングペーパーの印刷物を作るなら、このあたり厚みを選ぶようにしましょう。

トレーシングペーパーにはインクジェット用、レーザープリンター用に特化した商品もあります。
少々割高ですが、薄口のトレーシングペーパーに印刷してオリジナルアイテムを作る際は、こうした紙を使うのがおすすめです。

トレーシングペーパーの価格

トレーシングペーパーには多くの種類がありますが、一例として業務ペーパーで扱っているオーソドックスなトレーシングペーパーの費用感をご紹介します。

厚さ0.09mmは、一般的なコピー用紙よりほんの少し厚みのある紙をイメージしていただければと思います。

普通の紙と比べると割高ですが、特殊紙や色紙とくらべるとかなりコストパフォーマンスの良い紙です。

業務ペーパーでは、ほかにもいろいろな厚みのトレーシングペーパーや薄口の紙、透明度の高い紙をお手ごろ価格で取り扱っております。

印刷や加工も対応いたします。ご入用の際はどうぞお気軽にご相談ください。