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投稿日:2022.11.11

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コートボール紙とは?種類、価格について【紙箱・パッケージ素材の定番】

コートボールは日本で使われている紙素材としては、非常にポピュラーなもののひとつです。
お菓子や医薬品用の箱、ティッシュケースなど用途は幅広く、日常のいたるところでコートボールが使われている製品を見ることができます。

こちらの記事では、そんなコートボールの魅力についてご紹介させていただきます。コートボールのご購入、ご使用をお考えの方は是非ご覧ください。

コートボール 商品一覧|業務ペーパー

コートボールとは?

コートボールは板紙(紙の中でも厚いものを指す)の一種で、その中でも紙器用板紙というカテゴリに分類されるものです。
文字通り、紙の器をつくるのに適した紙素材で、同じ仲間には
チップボールや黄色板紙、色板紙などが分類されます。

裏面は灰色やクリーム色をしている一方で、表面は白く、触るとつるつるしています。この表面にはコート紙などと同じようにコーティング剤による塗工が施されているため、印刷の適正が高いです。そのため、写真やイラストで商品のよさをアピールする必要のあるパッケージ用紙箱の製造には、コートボールが最も向いていると言えます。

 

紙箱をつくるなら定番中の定番!

コートボール紙 箱、パッケージ

「パッケージ用の紙箱を作りたい」というお客様に、私達がまずおすすめするのはコートボールです。
と言うより、
特に理由がない限り、紙箱の素材にはコートボール以外の選択肢がないと言った方が正しいかもしれません。コートボールは、それくらいメジャーなパッケージ用紙素材なのです。

コートボールがこれだけ広く使われている理由は、印刷適性の高さもさることながら、とても手に入れやすい紙素材であるということが挙げられます。価格、取り扱い店舗の多さ、豊富な種類…このあたりの条件においても、コートボールの右に出る紙器用板紙は存在しないと言いきれるでしょう。

特に、価格の安さに関しては特筆ものです。
同じ紙箱をつくるにしても、別の素材でコートボール以下のコストを出そうとすると、かなり骨を折ることになるのではないでしょうか。

 

コートボールの価格、安さの理由

コートボールがそれだけ安い理由は何と言ってもその材質にあります。

一般的なコートボールは多層抄きという、紙と紙を重ね合わせるようにして一枚の紙を作っていく手法で製造されています。コートボールの場合だと、表、中、裏の3層で構成されていることがほとんどです。

なぜこのようなやり方をするのかというと、原材料費をおさえるためです。
目に見える表面には
漂白パルプ紙などを使い、中、裏の層には新聞古紙などの安い紙を使ってコートボールを作ることで材料費をカットする、というような工夫が多層抄きは可能になります。
そして、この原材料費の低さがコートボールの価格の安さにつながっているというワケですね。

また、生産量が非常に多いという点もコートボールの安さの理由に挙げられます。
度々ふれている通り、コートボールは日本で使われている紙素材の中でもとてもポピュラーなもので、
紙器用板紙の生産量のうち半分以上がコートボールで占められていると言われるほどです。供給量が多いと、必然的に商品のコストは安くなります。
こういった背景もコートボールの製造コストをさらに下げることに貢献しています。

仕上げ目:横目
全紙サイズ800 x 1100mmから必要なサイズに断裁致します。
<ご注意>紙目を指定されないお客様は、短辺×長辺の入力を入れ替えて価格をご確認下さい
短辺800mm
長辺1100mm
仕上げ目:横目
数量:
※1枚から指定可 ※表示されている数量はお買い得な既定数です。 数量をマイナスにされた場合一定数までは、元の規定数の価格より高くなる場合がございます。
短辺mm
88〜800mm
x
長辺mm
88〜1100mm
※88 × 88mm未満の場合、お問い合わせください。
※1枚から指定可 ※表示されている数量はお買い得な既定数です。 数量をマイナスにされた場合一定数までは、元の規定数の価格より高くなる場合がございます。
4,730円(税込)

コートボールの種類~安さの裏ネズ、高級感の裏白~

裏ネズ

そんなコートボールですが、裏面に古紙を使用している分、やはり箱の内側からは少々安っぽいイメージが感じられます。

お菓子やカレールーなどの空箱を想像していただきたいのですが、表面は写真やイラストできらびやかに飾られていても、箱の中身にあたる部分は灰色がかっており、ざらざらとしています。このような裏面が灰色がかっているコートボールを紙業界では「裏ネズ(裏+ネズミ色)」と呼んでいます。

しかし、高級感のある商品のパッケージとしては少々不向きですよね。

裏白(マニラボール)

では、高級品のパッケージにはどのようなコートボールが使われるのかというと、裏面にも漂白パルプ紙を用いた「裏白」と呼ばれるものが主流です。身近なところだと、化粧品や一部の医薬品、小型の家電のパッケージなどにこの裏白のコートボールが使用されているのを見かけます。

裏白のコートボールは裏ネズに比べると値段が高くなりますが、その分、高級感の演出には間違いなく効果があり、商品のイメージによっては「裏白」コートボールをおすすめしています。

ちなみに、この「裏白」のコートボールは別名マニラボールとも呼ばれています。
「裏ネズ」「裏白」はどちらかというと業界用語寄りの言葉なので、紙のオンラインショッピングでは「マニラボール」で検索した方が商品を見つけやすいかもしれません。

 

コートボールはどれを選べばいい?迷ったら有名銘柄品をチェック!

コートボールは非常に生産量が多く、手に入れやすい紙素材ですが、その分種類も豊富にあります。
はじめのうちは数あるコートボールの中からどれを選べば良いか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そういう場合は、まずはコートボールの中でも「定番」とされる有名銘柄の商品をチェックしてみることをおすすめします。多くの人によって長い間愛されてきた商品なので、どれも信頼性はバツグンです。

以下、コートボールの中でも代表的とされる銘柄をいくつかご紹介します。

日本製紙グループ

  • JET STAR(ジェットスター)
  • リースリーG
  • NSボール

王子マテリア

  • OKボール
  • UFコート
  • サンコート
  • サンダイヤホワイトN

北越紀州製紙

  • マリコート

こういった商品の中から、用途やコストと相談して紙選びを行えば、まず失敗することはないでしょう。

 

まとめ

紙箱の製造に携わるなら、まず出会うのがコートボールだと思います。コスパのよさといい、入手の容易さといい、基本的にはこのコートボールを選んでおけば間違いないでしょう。

ただ、売りたい商品のグレードによっては一般的なコートボールではなく、裏白コートボール(マニラボール)を使って高級感を演出した方が効果的なこともあります。

よく使う紙素材だからこそ、特徴をしっかりおさえ、用途にあったものをいつも選べるようにしておきたいですね。


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