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投稿日:2025.05.01

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ケント紙の印刷|インクジェットやレーザープリンターの設定や失敗しない方法

ケント紙は筆記性の高さと滑らかな手触りが特徴の厚紙の1つです。

画用紙として使われることもあり、画材や製図、イラスト制作、漫画原稿など幅広く用いられています。

そんなケント紙ですが、印刷はできるのでしょうか?
この記事では、ケント紙の印刷適性や印刷する際の注意点などを解説します。

ケント紙の商品一覧|業務ペーパー

ケント紙に印刷はできる?

ケント紙(北雪)

ケント紙(北雪

結論から述べると、ケント紙に印刷は可能です。

一般的な画用紙と比べてケント紙の印刷適性は高めで、画用紙に印刷がしたい場合にはケント紙がおすすめです。

しかし、ケント紙は印刷を主な用途にした紙(印刷用紙)ではない点には注意が必要です。

ケント紙にカラー印刷自体は可能ですが、表面塗工がないためコート紙やマット紙のような鮮やかな発色は期待できません。同じ非塗工紙であるコピー用紙(PPC用紙)と比べても価格が割高なため、日常的に使うにはコストが高くなります。

また、ケント紙は紙厚が通常の印刷用紙に比べてかなり厚みがあり、対応できない印刷機も少なくありません。

 

ケント紙の印刷用途

必ずしも印刷向きの紙とはいえないケント紙ですが、さらさらとした上品な質感や、紙らしい優しい風合いは、クリエイティブな印刷物の制作で需要があります。

代表的な用途に、

  • 名刺
  • 賞状
  • 感謝状
  • イラストカード

などがあげられます。
特に、名刺用紙にケント紙の人気が高く、法人・個人を問わず選ばれています。

表面

【ケント紙】
表面が滑らかで、インクが均一にのりやすい

【画用紙】
ざらつきがあるため、ややかすれた印象になりやすい

にじみ

【ケント紙】
インクがにじみにくく、インクジェットプリンターでの印刷にもある程度対応可能

【画用紙】
インクジェット印刷ではにじむ可能性が高い

白色度
一般に、ケント紙の方が白色度が高く、仕上がりが鮮やかな印象になる

ケント紙と画用紙の比較についてケント紙と画用紙の違い|質感や吸水性、色味や価格でも解説しています。

 

ケント紙に印刷する際の注意点

ケント紙で名刺や賞状など印刷物を作るなら、ネット印刷など印刷業者に注文すれば、オフセット印刷で綺麗に、スピーディーに仕上げることができます。

とはいえ、例えば名刺を1枚だけ印刷するのに印刷業者に注文、というのも面倒な話ですよね。
少部数や急ぎでケント紙に印刷したい場合は、自宅やオフィスのプリンターで印刷するのこともあるでしょう。

しかし、本来は印刷用の紙ではないケント紙をプリンターで印刷する場合は、いくつか気を付けなければならない事があります。

 

まず印刷機を確認!

ケント紙に印刷する前に、印刷機がインクジェットかレーザープリンターかを確認しておきましょう。

家庭用プリンターはインクジェット、オフィスのプリンター(コピー機、複合機)はレーザープリンターであることが多いです。

印刷の仕組みが全く違うので、仕上がりや注意すべき点も異なります。

 

インクジェットプリンターでケント紙を印刷するには?

微細なインクを紙に吹き付けて印刷するインクジェットプリンターは、普通の紙と同じようにケント紙にも印刷することができます。

 

用紙や印刷品質の設定

用紙種類の設定は「普通紙」を選べば問題ありません。

印刷品質の設定は「標準」をおすすめします。「高画質」にするとインクの使用量が増え、その分にじみが起こりやすくなるためです。

 

仕上がりの特徴

インクジェットプリンターでケント紙に印刷した仕上がりは普通紙に近いですが、表面の優しい風合いやコシを感じさせるしっかりとした手触りは普通紙にはない魅力があります。

シンプルな名刺やナチュラルなデザインなど、きっと仕上がりに満足できるのではないでしょうか。

反面、写真やイラストなどの印刷にはあまり向いていません。
ケント紙にカラー印刷をすると、どうしても発色がしずみ、くすんだ印象になります。

鮮明な発色のカラー印刷には、光沢紙などのインクジェット専用紙をおすすめします。

 

レーザープリンターでケント紙を印刷するには?

レーザープリンターでケント紙へ印刷する際は、インクジェットより注意すべき点が多いです。

レーザープリンターは、トナーと呼ばれる粉末状のインクを熱で定着させて印刷します。

この時、紙が厚すぎると十分に熱が伝わらず、トナーがしっかりと紙面に定着しません。トナーの定着が悪いと印刷がかすれたり、少しこすっただけで印字がはがれるなど、トラブルが起こりやすくなります。

 

「厚紙モード」に設定する

こうしたトラブルを避けるため、必ず設定を「厚紙モード」に変更してから印刷しましょう。厚紙モードなら、通常より時間をかけて印刷するため、トナーがしっかりと定着し、はがれにくくなります。

厚紙モードの設定方法は、機種やメーカーによって異なります。ユーザーマニュアルかメーカーのWebサイトから確認しましょう。

 

給紙は必ず「手差しトレイ」から!

多くのコピー機は、内部に設置された給紙カセットのほかに、手差しトレイが設けられています。

ケント紙のような厚紙への印刷は、必ずこの手差しトレイから1枚ずつ給紙するようにしてください。

面倒ですが、給紙カセットから印刷すると、内部で紙詰まりを起こす可能性が高く、故障の原因になります。

 

印刷可能なケント紙の「厚み」とは?

印刷前に、ケント紙の厚みを確認しておきましょう。

レーザープリンターで印刷可能な厚みの限界は坪量300g/㎡程度、紙厚では0.3~0.36mm程度とされています。少ししっかりめの商品パッケージ(レトルト食品や薬など)などが近いイメージです。

印刷用紙のラインナップにはあまり無い厚みですが、厚口のケント紙だと坪量300g/㎡以上の商品もあります。

印刷用途のケント紙には、坪量200g/㎡前後の商品をおすすめします。

 

まとめ

ケント紙は筆記性が高く丈夫で、画用紙以外にもさまざまな用途があります。

しかし、印刷を主とした用途の紙ではないため、インクジェットプリンターかレーザープリンターかを確認して、ケント紙に適した設定を行い、厚みを確認して印刷しましょう。

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