【シール用紙、タック紙の選び方】シールやステッカーに適した紙5選

「オリジナルのラベルやステッカーを作りたいけど、どんな紙を選べば良いか分からない」

そんなお悩みはありませんか？
この記事では、そんなお悩みにお応えするべく、印刷適性の高いものや防水機能を備えたものなどシール用紙の種類や選び方、質感と印刷適性、費用感について解説します。

シール用紙　商品一覧｜業務ペーパー

シール用紙、どれを選べば良い？

シールやステッカーを印刷して制作する際、「シール用紙」「ラベル用紙」といったワードで検索するのではないでしょうか。シール制作に詳しい方は「タック紙」で検索するかもしれません。

シール用紙はエレコムをはじめ多くのメーカーから販売されています。
ダイソーなど100円均一ショップでもシール用紙は売られているため、入手自体は難しいものではありません。

ただ、種類が豊富なため用紙ごとの特徴や費用感がよくわからず、戸惑ってしまうのではないでしょうか。

タック紙とは？

タック紙とは、裏面に糊付け加工がされた紙のことです。
基本的には「シール用紙」として売られている紙と同じものです。紙の専門サイトではタック紙の名称が使われていることが多いですね。

「アートタック」最もオーソドックスなシール用紙

表面にカラー印刷したオリジナルシールを作るなら、「アートタック」と呼ばれるシール用紙がおすすめです。アート紙をベースにしたシール用紙で、印刷適性がとても高い特徴があります。

アート紙は、コート紙と同じ「塗工紙」です。
アート紙は、コート紙よりも表面コーティングの塗工量が多いため、より鮮やかでツヤのある仕上がりになります。アートタックと同様の「光沢シール紙」は、100円均一ショップで売られていることもあります。

シールづくりに使われる紙としては最もオーソドックスなアートタックは、価格も抑えめで、よく選ばれています。

ただし、筆記性はないため、一般的なラベル等で利用するならさらに安めの上質タック等を利用した方が良いケースもあります。

アートタック｜業務ペーパー

「上質タック」ラベルや素朴な演出におすすめ

「上質タック」は上質紙をベースにしたシール用紙です。上質紙はコピー用紙やノートと同質の紙で、表面塗工はありません。

カラー印刷には向きませんが、モノクロ印刷と相性がよく、筆記性も高い上質タックは、ラベルや値札、宛名シールに定番のシール用紙となっています。

コスト面を重視した紙といえますが、オーガニック系の健康食品など素朴さやナチュラル感を演出する目的であえて上質タックでシールやラベルを作る商品もあります。

ツヤこそ無いものの、カラー印刷は可能です。
ラベルを貼る素材やアイテムのイメージによっては、アートタックより上質タックが合うこともあるでしょう。

上質タック55kg｜業務ペーパー

上質タック70kg｜業務ペーパー

「スーパーキャストタック」より強い光沢を感じられる

スーパーキャストタックは、表面光沢の強い「キャストコート」をベースにしたシール用紙です。

印刷をしていない状態でも表面は強い光沢を放っています。写真用光沢紙と似た仕上がりをイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

とても鮮やかな仕上がりで、綺麗に表現したいシールやラベルにはスーパーキャストタックがおすすめです。

企業の販促ツールだけでなく、アイドルやアニメキャラのオリジナルステッカー、個人のグッズ制作でもスーパーキャストタックが徐々に人気を伸ばしています。

スーパーキャストタック｜業務ペーパー

「クラフトタック」一風変わった風合いが特徴

クラフトタックは、クラフト紙をベースとしたシール用紙です。

クラフト紙は木材の質感や色味が特徴で、包装紙や袋、パッケージでよく使われています。

ナチュラル感やレトロなおしゃれ感を出すシールやラベルにクラフトタックはもってこいの商品です。

表面塗工のないクラフトタックは、カラー印刷をすると色が沈んでくすんだ印象になりますが、デザインや用途によってその方が商品のイメージを表現できる場合もあるでしょう。

筆記性も高く使いやすいクラフトタックですが、他のシール用紙よりも高くなりますので、予算とのバランスが必要となります。

クラフトタック｜業務ペーパー

「ユポタック」耐久力最強のタック紙

「ユポ」は、株式会社ユポ・コーポレーションで製造されている合成紙です。

合成紙は、合成樹脂を主な原料として作られており、触ってみると紙と言うよりプラスチックシートなどに近い質感です。

ただし、高い筆記性や印刷適性など、紙としての特徴があり、森林由来の素材ではない新しい環境に配慮した素材としても注目を集めています。

ユポタックは、そんなユポをベースに作られたタック紙です。

耐水性が非常に高く、水濡れの心配がある屋外やプール、キッチンでの長期使用にも問題なく耐えることができます。耐水性や丈夫さで、ユポタックを超えるシール用紙は存在しないのではないでしょうか。

ただ、コストが高めな点がユポタックのネックです。

屋外に掲示するポスターなど「シール」という形式にこだわらないなら、市販のラミネートフィルムを使って耐水性の高い印刷物を比較的安価に自作することもできます。

ユポ紙とは？特徴と具体的な使い方、価格【合成紙のトップブランド】

まとめ

ご紹介したシール用紙の価格帯は下記のようなイメージです。

ユポタック ＞＞＞ クラフトタック ＞ スーパーキャストタック ＞ アートタック ＞ 上質タック

必ずしも「高い＝良い」というわけではありません。

カラー印刷のステッカーやラベルならアートタック、会社や家の中で使う簡単なラベルなら上質タック、など用途や予算に合わせたシール用紙を選択しましょう。