【シール用紙、タック紙の印刷】綺麗に見せるコツ、加工方法

シールやステッカーは、シール用紙とプリンターを使って自宅でも気軽につくることができます。

しかし、商品として売られているものと遜色のないクオリティで作るのはやはり難しく、注意すべき点もいくつかあります。

この記事では、シールによく使われる紙の紹介や、綺麗に仕上げる工夫や気を付ける点についてお伝えします。

シール用紙　商品一覧｜業務ペーパー

シールづくり、どんな紙を選べば良い？

シール作りでまず大事なのがシール用紙選びです。

シール用紙は「タック紙」とも呼ばれ、紙の専門店やECサイトではタック紙で販売されていることが多いです。

シール用紙（タック紙）には様々な種類があるため、仕上がりのイメージがわきづらいかもしれません。まずは次に紹介するようなメジャーなシール用紙から選んでみることをおすすめします。

写真やイラストを印刷するなら「アートタック」「スーパーキャストタック」

写真やイラストを綺麗に印刷したいなら、アート紙をベースにした「アートタック」や「光沢シール紙」が最適です。

このタイプのシール用紙は表面をコーティングして印刷適性を上げており、カラー印刷との相性がとても良いです。

アートタック｜業務ペーパー

まずはオーソドックスなアートタックや光沢シール紙から使ってみて、使用感に合わせて別の商品も試していくのがおすすめです。

他に、表面の光沢をおさえた上品な印象のマットタイプや、さらに強い光沢でデザインを鮮やかに魅せる「スーパーキャストタック」などがあります。

スーパーキャストタック｜業務ペーパー

光沢のないシール用紙

簡易的なラベルや名前シールには「上質タック」がピッタリです。

一般的なコピー紙と同じ質感の「上質紙」をベースに作られており、筆記性が高いです。
表面塗工はなく安価で、業務用のシールやラベルに使いやすいシール用紙です。

上質タック55kg｜業務ペーパー

上質タック70kg｜業務ペーパー

同じく表面塗工のないシール用紙「クラフトタック」は、クラフト紙ベースの一風変わった商品で、価格はアートタックやスーパーキャストタックより割高です。

クラフトタックはナチュラルな風合いが特徴のシール用紙です。印刷すると色が沈んでくすんだ印象になりますが、ナチュラルなデザイン、レトロなデザインと相性が良く、商品のイメージに合わせて使われています。

クラフトタック｜業務ペーパー

シール用紙の印刷で気を付ける4つのポイント

目当ての紙が見つかったら、いよいよシール印刷をはじめましょう。

シールの自作は難しい印象がありますが、デザインができていれば基本的に普通の印刷物と変わりません。

ただ、注意すべき点や綺麗に仕上げるために工夫する点があり、4つご紹介します。

①デザインナイフで切り抜く

印刷したシールは、形に沿って用紙から切り抜きます。

はさみ、カッター、カッターマットを使えば切り抜くことはできますが、複雑なかたちを綺麗に仕上げたいならデザインナイフをおすすめします。

デザインナイフは、ペン先に刃がついた形のナイフで、細かい作業に役立ちます。ホームセンターや文房具店、100円ショップでも購入できます。

②対応プリンターを確認する

シール用紙の対応プリンターがインクジェット、レーザープリンターのどちらなのか、必ず確認しましょう。

家庭用プリンターはインクジェットプリンター、オフィスやコンビニに設置されているプリンターはレーザープリンターであることが多いです。

シール用紙は表面の素材や糊の種類によって、対応プリンターが異なります。

対応していないプリンターを使うと、綺麗に印刷できないばかりか、機械の内部で糊が溶けて故障につながることもあるため、シール用紙の対応プリンターを必ず確認しましょう。

③試し印刷をする

パソコンの画面で見るシールやラベルのデザインは、画面の明るさや色表現に影響されるため、実際に印刷してみると色味が全く違うことがあります。

そんな失敗を避けるため、コピー用紙などで試し印刷をしてみましょう。

ただし、アートタックなど塗工紙系のシール用紙とコピー用紙では発色が異なる問題もあります。

塗工紙は値段が高いので、試し刷りのためだけの購入はあまりおすすめできませんが、頻繁にシール印刷を行うなら手軽に手に入る100円ショップのコート紙や、ECサイトで格安の塗工紙を見つけてストックしておくのも良いかもしれません。

④ラミネート加工で作る

屋外で長く貼れるシールを作るなら、ラミネート加工がおすすめです。

ラミネート加工とは、印刷物の表面にプラスチックフィルムを貼り合わせる加工で、耐久性や防水性を上げることができます。

加工というと難しいイメージがありますが、実際にはフィルムを張り付けるだけなので初心者でも問題ありません。ラミネート用フィルムも、100円ショップをはじめいろいろな場所で手に入れることができます。

防水効果だけでなく、ホログラムラミネートフィルムを使えば、キラシールを作ることもできます。

商品レベルのクオリティを実現できるシールづくりにもラミネート加工がおすすめです。

まとめ

印刷の手探り感も合わせて楽しめるオリジナルのシール制作は、自身のデザインが商品と遜色ないレベルに仕上げられた時の喜びはひとしおです。

ただ、大量に作る必要があったり、安定した高品質にこだわりたい場合は印刷業者に依頼した方がより確実です。

業者によっては印刷だけでなく、切り抜き加工に対応できる場合もあります。
実際に依頼する場合、料金だけでなく、加工や印刷などサービス面にも着目して選ぶようにしましょう。