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投稿日:2022.10.10

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板紙、ボール紙、段ボール 微妙な違いを徹底解説!

「ボール紙と段ボールって、何か違うの?」

この違い、実は紙のプロとして何と答えたものか…毎回、結構悩みます(笑)

なぜならば、この2つは同じと言い切ってしまってもいいくらいほとんど同じものだけれど、「ボール紙」=「段ボール」という認識でいると、ごくごく稀に困るケースが生じるからです。

今回は、紙業界の者ですら説明に戸惑う「ボール紙」と「段ボール」の違いについて、少々掘り下げて見ていきたいと思います。

板紙 商品一覧|業務ペーパー

そもそも、ボール紙とは?

板紙

 

ボール紙は、英語の「board(板、ボード)」という単語と、「紙」という単語をくっつけてつくられた言葉です。
文字通り、
「板のように厚くて丈夫な紙」というわけですね。

複数枚の紙を重ね合わせる「多層抄き」と呼ばれる手法で作られており、その厚みからなる丈夫さと安価で手に入る身近さから、梱包材などの材料として世界中で親しまれてきました。

そんなボール紙が日本にて広く普及したのは明治時代に入ってからだといわれています。当時の日本人には「board」の発音が「ボール」と聞こえたため、「ボール紙」と呼ばれるようになり、そのまま定着したようです。

 

ちなみにこのボール紙、現在ではほとんどが木材から抽出したパルプが原料ですが、昔は藁(わら)を主な素材としてつくられていました。

藁から抽出したパルプでつくったボール紙は木材パルプ由来のものと比べて全体的に黄色っぽく、現在では「黄ボール」という名称で呼ばれています。昔の日本では、その見た目が潰れた馬糞にそっくりだということで「馬糞紙」という名称でも呼ばれていたようです。(きれいではない表現ですが…)

 

「段ボール」=「ボール紙」??

さて、そんなボール紙ですが、段ボールとは何が違うのでしょうか?
本題に入る前に、まずは「板紙」という言葉について触れておきたいと思います。

この板紙という言葉、ハッキリ言って、ボール紙とまったく同じです。
「board」を日本語になおして「板」。そして「紙」。その2つをくっつけた言葉が「板紙」というわけです。

そんな「板紙」ですが、普段からお仕事などで日常的に様々な紙を取り扱っているという方以外、あまり聞き慣れない言葉なのではないでしょうか。同じものを指すといっても、多くの方にとって「板紙」より「ボール紙」のほうが、なじみの深い言葉なのではないかと思います。

 

その理由は、ズバリ、段ボールにあります。

私達の日常にとって、欠かすことのできない段ボール。スーパーでたくさんの野菜が詰め込まれていたり、自宅に届く宅配物が梱包されていたり、または着なくなった洋服や読まなくなった本などをまとめて入れて収納の中に片付けておいたり…。

「段ボールを見かけない日は365日中1日たりともない」と言い切ってしまってもいいくらい、段ボールは私達の日常に浸透しています。

そのため、多くの日本人は「ボール紙」という言葉から、「段ボール」を連想します。段ボールを切り分けて一枚一枚の紙にした、いわゆる「段ボールシート」のようなものが、多くの日本人にとっての一般的な「ボール紙」の認識なのではないでしょうか。

板紙 商品一覧|業務ペーパー

 

段ボールとは?

では、段ボールとは厳密にどのようなもののことを言うのでしょうか。

「段ボール」は、波状に形成した中芯を二枚の厚いボール紙で挟み込み、強度を大幅に上げた紙のことです。1870年代頃から、ガラス等の梱包材としてアメリカで使われており、明治時代に入ってからは日本でも使われるようになりました。

なんでも、普及して間もない頃はこの波状のうねうねがなまこのように見える、ということから「なまこ紙」という名称で呼ばれていたんだとか。先に触れた「馬糞紙」の例といい、過去の日本の日常が垣間見えるようで面白いですね。

 

そして、この波状の紙のうねりが「段々に見える」ということで、次第に「段ボール」という言葉が使われるようになっていきました。

この言葉の生みの親は「日本の段ボールの父」こと井上貞次郎氏(1881~1963年)です。氏は、日本における段ボールの大量生産と強固な段ボール箱の開発を担った第一人者であり、「聯合紙器株式会社(現:レンゴー株式会社)」の創立者でもあります。レンゴー株式会社は、現在においても段ボール業界の最大手であり、日本の安全な物流と梱包を支えています。

 

段ボールとボール紙(板紙)の違い

そんな段ボールなのですが…先にも書いた通り、普通、3枚のボール紙(板紙)を重ね合わせて作られます。うねうねと波状にしたボール紙を中芯として、「表ライナ」「裏ライナ」と呼ぶ2枚の分厚いボール紙で挟み込み、強度をあげるわけです。

ここがややこしいところで、段ボールはボール紙を合わせてつくられているため、「段ボール=ボール紙」という認識でもあながち間違いとはいえないのです。実際、紙業界でもバラした段ボールのことを「ボール紙」と呼びますし、意味もそれでちゃんと伝わります。普通に日常生活を送る上でなら、わざわざここに区別をつける必要はまず感じないでしょう。

 

ですが、ごく稀に困ってしまうケースが想定されます。例を挙げるとするならば、それはやはり、段ボールの購入にからんだトラブルです。

「ボール紙をネットで購入したら、思っていたものと全然違うものが届いた。」

そんな事例を、これまで多く耳にしてきました。きっとその方は、段ボールを切り分けたような、中央に波状の芯が入った分厚い紙を想像して商品を購入されたのだろうと思われます。

ですが、例えば紙の専門店に行って「ボール紙をください。」と店員さんに言った場合、そういった紙はすぐでてきません。「段ボールの紙」や「段ボールシート」と伝えなければ、スムーズなやり取りにはならないでしょう。

もちろん、これが店頭での話ならば、思い通りのものが出てこなくとも、店員さんに再度伝え直すことでちゃんと目的の紙がでてきます。ですが、ネット購入の場合だとそうもいきません。

 

ネットで見かけるボール紙の商品ページでは、多くの場合真上から撮った写真が掲載されています。断面が見えるよう撮った写真があれば、中芯の有無がすぐに分かるのですが、真上からだと見分けるのはほとんど不可能です。そもそも「段ボール=ボール紙」という認識でいればそこをわざわざ確認する必要も感じないでしょう。

その結果、迷わず購入し、実際に届いてから失敗に気づく…ということになるわけです。

まとめ

以上、お客様からよくいただく「段ボールとボール紙の違い」のご質問に、できるだけ丁寧にお答えしてみました。

普段なら混同してしまっても何ら問題ない2つの言葉ですが、「紙の購入」、特に「ネット通販」を利用する際には、思わぬトラブルにつながってしまうケースが予想されます。

これから段ボールやボール紙をご購入予定の方はもちろん、他の種類の紙をお求めの方や、紙にそのものにご興味をお持ちでここまで読んでくださった方、これを機会に「ボール紙」と「段ボール」の厳密な違いについて、頭の片隅に置いていただければ幸いです。

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