キャストコート紙の特徴、コート紙との違い、ネット販売価格

まるで鏡面のように強い光沢を持つ紙「キャストコート紙」をご紹介します。

コート紙やマットコート紙など、カラー印刷に適した紙はたくさんありますが、キャストコート紙はその中でも最上級の光沢と平滑性をあわせ持つ紙です。
キャストコート紙を使えば、印刷物の仕上がりが非常に美麗かつ華やかな印象になります。

そんなキャストコート紙の基本情報や用途例、購入費用などを紹介させていただきます。上質なフルカラー印刷物の作成をご検討中の方は是非ご覧ください。

キャストコート　商品一覧｜業務ペーパー

キャストコート紙とは？

表面に強い光沢を持つ紙を一般的に「キャストコート紙」と呼びます。

カラー印刷に強い紙としてはコート紙やマットコート紙などが広く使われていますが、キャストコート紙もこれらの紙と同じく、表面に塗工材によるコーティングが施されています。

ただ、これらの紙と異なる点として、キャストコート紙は塗工材を塗布したあとにキャストドラムによるプレスを行います。

鏡のような表面をもつキャストドラムでゆっくりとプレスすることで表面の平滑性があがり、表面の光沢も非常に強くなります。ちなみに、キャストコート紙の「キャスト」とは、このキャストドラムに由来してつけられた名称となります。

エスプリシリーズ（エスプリコート）の用途、種類の違い、販売価格【キャストコート紙】

キャストコート紙とコート紙の違い

上に紹介したような製造過程によって、キャストコート紙はコート紙に比べると表面の光沢が強いです。

キャストコート（エスプリFP）

コート紙（OKトップコート+）

並べてみると、キャストコート紙の方がより強い光沢を放っているのがわかります。

表面に塗布するコート剤も、一般的なコート紙は20g/㎡であるのに対して、キャストコート紙は40g/㎡とかなり厚みのあるコーティングとなります。

そのため、キャストコート紙は光沢、平滑性ともにコート紙よりもクオリティが高く、紙のパフォーマンスだけに注目するならばコート紙の上位互換品と見ることができるでしょう。

キャストコート紙の用途例

「コート紙の上位互換」とはいうものの、紙の使用は適材適所ですからあらゆる場面でキャストコート紙の方がコート紙よりも優れているというわけではありません。

むしろ、コストパフォーマンスや印刷物の雰囲気との調和を考えると、華美な印象となるキャストコート紙よりもコート紙やマットコート紙を使った方が良いというようなケースの方が多いです。

キャストコート紙は使いどころの見極めが重要な紙といえるでしょう。
そんなキャストコート紙の代表的な用途例をいくつかご紹介します。

名刺

名刺とキャストコートとの相性は抜群です。
特別な紙であるキャストコートは受け取り手にあなたの存在を強く印象づけ、その後の良好な関係づくりをサポートしてくれるでしょう。

特にその性質上、グラフィックデザイナー、カメラマン、イラストレーター等々、自らの作品を名刺を通して直接プレゼンできるような職業の方にとって、キャストコートは名刺用紙の最有力候補にあがるでしょう。

もちろんそういった職業でなくとも、会社のロゴやワンポイントのイラスト、写真入りの名刺をフルカラーで作りたい名刺にキャストコートはおすすめできます。

店頭POP

店頭で来店客に商品の魅力をアピールする華やかなPOP。
そのPOPづくりの素材に、キャストコート紙を選んでみてはいかがでしょうか？

特に、POPの美麗さが購買意欲に直結するような商品（例えば、化粧品や美容系商品など）の販促ツールとして、キャストコート製のPOPは効果が期待できます。

似たような用途として、商品タグやショップカードにキャストコートを使ってみるのも良いですね。

ラミネート加工のグッズ

キャストコート紙はラミネート加工（紙の表面に薄いフィルムを張り付ける加工法）に適しています。

ラミネート加工を行うと、紙の強度が上がるだけでなく表面に強い光沢が出て印刷物を美しく見せるため、イラストや写真を使ったグッズ制作でよくラミネート加工が用いられています。

具体的な例を挙げると、シールやトレーディングカードなどの素材としてキャストコート紙はよく用いられます。特に、アニメキャラやアイドルの関連グッズになるシール、カードの制作にキャストコート紙がよく使われている印象ですね。

商品のパッケージ

パッケージにもキャストコートが使われるケースがあります。

華美で上質な紙ですから、商品によってはオーバースペックになってしまいますが、高級品や化粧品などのパッケージによく用いられています。似たような用例として、紙袋なんかに用いられるケースもありますね。

キャストコート紙の用例についていくつか紹介させていただきました。

ここでご紹介した用例はほんの一部で、他にも書籍の表紙やブックカバー、DM、ポスターなどなど、様々なところでキャストコートは用いられています。

キャストコートには両面加工と片面加工（片面加工の場合、裏面は上質紙やコート紙）があり、用途や予算によってそれぞれ適したものを選ぶようにしましょう。

キャストコートのネット販売価格

最後に、キャストコートの価格について。

業務ペーパーでは、キャストコートの有名ブランド「エスプリシリーズ」を取り扱っております。

参考までに、上質紙ベースのキャストコート紙「エスプリFP」の価格を見てみましょう。
連量110kgのエスプリFPを、A3サイズで100枚でご注文いただいた場合、価格は4,868円となります。
厚みや種類によって価格はさらに変動しますが、一枚あたり大体30円～50円ほどと見て頂ければと思います。

キャストコートは決して安い紙ではありませんが、見た目のインパクトの大きさを考えるとむしろコスパが良いともいえます。
印刷物の高級感や特別感を演出したい際には、是非高い人気を誇るキャストコート紙のご利用をご検討ください。